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あとう和之のホームページ

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2.石原知事に喝!

第二の新風 石原知事に喝!


■「オレ様は別」状態の石原知事
■なんで誰もナンにも言わないの? 
■知事いいなりの都議会議員は税金のムダ──都議会から一掃しよう

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 ある一人の権力者に、まともにモノがいえない、
 「自分だけは別」――そんな政治はおかしくないでしょうか。

 石原知事の側近、浜渦副知事が民主党都議をつかって「やらせ質問」をさせていた疑いが濃厚になっています。内容は別として、緊張関係にあるはずの議会と行政がこんな状態では、チェックなどできるはずがありません。
 それから浜渦副知事に「お手紙」を書かないと石原知事に声さえ届けられないということもわかりました。「お手紙」って……江戸時代の「将軍様」じゃないんですから!

 石原知事は週に3日ほどしか登庁せず、共産党に追及されると「都庁で机に座っているばかりが仕事じゃない」と言い訳をしました。その間に、こんなざまになっていたわけでしょうが。

 石原知事にモノもいえない自民・公明が多数をにぎり、民主党もその「オール与党」の一員どころか、副知事の手先になって「やらせ質問」をやっている。こんな政党や政治家では、都政はおかしくなるばかりです。

 石原知事の責任を民主党はもちろん、自民党・公明党では問うことさえできずにビビっているのです。さきの浜渦副知事をとりしらべた都議会の「百条委員会」でも、石原知事の喚問を要求できたのは日本共産党だけです。(こちら

 また知事の週2~3日登庁問題と知事の責任を追及したのも日本共産党だけ。自民・民主・公明・生活者ネットは、知事の問責決議案に反対しました。(くわしくはこちら




■「オレ様は別」状態の石原知事


 たとえば、日の丸、君が代、のことですが。
 
 あ、ちょっと、帰らないでください。賛成派のあなた。
 ええっと、ここでは、日の丸や君が代が大好きだ、という人にも冷静に考えてみてほしいことなんです。ここでは、そのお気持ちはひとまず尊重させていただきたいのです。そのうえで。

 「日の丸」も「君が代」も、賛成、反対いろんな意見がありますよね。

 しかし、いろんな意見があるものを、わざわざ教育の場で、子どもたちの心に土足であがりこんで、それを押しつけたらどうなるでしょう。憲法では「内心の自由」ということが定められ、それはすべての国民に保障されています。

 石原知事がいま、都政でやっているのはそれです。

 日の丸にむかって起立せず、君が代を歌わない生徒の多い学校を特別に“調査”。各学校に監視員を送り込んで、生徒が君が代を歌わなかったら、先生を処分する、ということまでやりました。新聞の投書などでも、君が代などイヤだったが、先生がかわいそうだったので嫌々歌った、という声がでたほどです。「江戸時代の踏み絵を思い起こさせる」(東京新聞04.3.23投書)。

 卒業式や入学式では、これまで、生徒たちが自分たちの卒業制作を壇上にかざったりしていたのですが、それがないがしろにされ、かわって、日の丸や君が代がそこを“占拠”するようになりました。

 しかも、処分した先生を呼び出して、「施設」に送り込み、思想改造まで何度も洗脳するという、「思想転向の強要にも等しく東京都の学校教育は、収容所を持つ全体主義国家のような様相を呈しはじめた」(高橋哲哉『教育と国家』講談社現代新書)のです。アメリカでも教育の場での国旗の押しつけはダメであるという裁判の判決がくだっているのです(バーネット事件)。

 政府でさえ、「義務づけを行うことは考えていない」「子どもたちの内心にまで立ち入って強制しようとする趣旨のものではない」と国会で答弁しており、まさに東京だけが「異常突出」(サンデー毎日04.6.13)、「いきすぎ」(朝日社説)、「本末転倒」(毎日社説)です。東京新聞の世論調査でも7割の人が「義務付けるべきではない」「義務付けはいきすぎ」と答えたのです(04.7.5)。

 それでも、石原都政は、“政府のほうがまちがっている”といいつづけ、あげくには天皇にまで「やはり強制はよくありませんね」と言われる始末です。

 ほんとうは、法律や憲法をまもらないといけないのは、石原知事のほうです。
 なのに、この人は、先生や子どもたちのほうが、まるで法律違反であるかのような態度をとりつづけています。

 日本共産党は、都議会で石原知事にたいし、公務員である以上、憲法を尊重し、それを守る義務があるではないか、と諭したことがあります。憲法99条には「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」と定めてあり、都知事が職員に配っている心得にもそのように書いてあります。

 ところが、こう諭された石原知事はなんといったでしょうか。

「私はあの憲法をみとめない。99条違反でけっこう」

 私は、これを聞いたとき、まさに“法律を守るのは他のやつら。オレ様は別”状態だとのぼせ上がっているのが、この知事だと呆れた気がしました。まさに都政における「ジャイアニズム」です。

 私は、日の丸や君が代が、大好きだ、という人も、「教育の場で押しつけはダメだ」ということでなら、いっしょにやっていけるんじゃないかと思うのです。敬意とか、愛情とか、そういうものは「強制」になじまないと思いませんか?



■なんで誰もナンにも言わないの? 

 石原知事や彼の政治について、いろんな意見をおもちの方はいるでしょう。
 中には、評価されているかたもいらっしゃると思います。

 しかし、仮にそうであったとしても、もし誰も彼にきちんと間違いは間違いだと言える人がいなかったら、とくに都議会がそういうチェックを果たさなかったら、いったいどうなるでしょうか。

 いま、都議会では、こうした石原知事の暴走に、正面からモノをいうのは、日本共産党しかなくなっています。たとえば、「田中均というやつ、今度爆弾しかけられた。あったり前の話だ」――北朝鮮問題をめぐり、ある外務省の人間にたいして、石原知事がおこなった暴言がありました(03年9月10日の名古屋)。だれが聞いても、テロを容認する重大な発言です。

 ところが、これを議会で正面から批判したのは、なんと共産党だけだったのです。

「唯一共産党だけが……発言の撤回と謝罪を求めることを提案したが、同意する会派はなかった」(東京新聞03.9.13 )、「『都議会で発言の撤回と謝罪を求めるべきだ』。共産党の提案に、他会派の幹部たちは沈黙した」(朝日新聞03.9.12)

 私は、共産党が知事に謝罪を求めたときの議会の様子を見ましたが、自民党・民主党・公明党が、知事をかばって、声もさけよといわんばかりのヤジをとばしました。マイクを使っているはずの共産党議員の声が聞こえないほどです。
 あげくに、見当違いの日本共産党攻撃を知事がしてきたので、北朝鮮の拉致問題を先駆的に国会でとりあげ、もっともきびしくその無法とたたかってきたのは日本共産党であること、反対に、石原知事は25年間国会議員であったにもかかわらず、国会でただの一度も拉致問題についてやってこなかったことを指摘すると、知事は怒り狂っていました。まさに石原知事の急所にふれてしまったのです(考えてみると、北朝鮮の拉致が発覚してから、この人は大臣までやっているのですから、本当に何もしてこなかったのです)。


■知事いいなりの都議会議員は税金のムダ──都議会から一掃しよう


 自民党・公明党はもちろん、民主党や生活者ネットも、こうした知事の暴言には何もいいません。
 逆に、民主党都議は、日の丸・君が代の強制をあおりたてる質問を都議会でやっているのです。「(君が代)で多くの生徒が起立しなかった……これにかかわった教員は処分すべき」(04年3月16日予算特別委員会で民主党都議)。

 そして、石原知事が出す、福祉きりすて・大型開発のムダ温存の予算にも、毎年オール賛成。
 「知事に注文はありますか?」と幹事長がインタビューで聞かれても「とくにないですね」(自民党)、「特にありません」(民主党)という始末です(「都議会情報」04年8月13日、27日号)。

 石原知事を中心に、自民党・公明党・民主党・生活者ネットなどによる、「翼賛議会」がつくられているのです。これにチェックをいれ、知事の暴言やまちがいを議会で正しているのは、日本共産党だけです。

 これなら、知事だけいればよく、翼賛議員なんていらないと思いませんか?

「都議会を見ていると……知事と議会の距離がベッタリで、チェック昨日が十分働いていない」「自公両党は、予算委員会の場では、時に失笑がもれるほど、知事を持ち上げる発言が目立った」(都政の専門紙「都政新報」04年8月27日号、03年2月28日号より)


 最後に、民主党のある女性都議の、聞くにたえない、おべっかを載せておきましょう。

「石原知事はいつも若々しく、大変お元気でいらっしゃいます。また、ビジュアル系知事ともいわれ、そして誤解を恐れずに申し上げますと、知事はとってもすてきでいらっしゃいます。しばしば過激なご発言があり、また女性にはかなりご理解が深いと感じておりましたのに、年末にはあまりにも大胆なご発言(※)をされ、女性ファンは大変ショックを受け、減ってしまったようでございますが、はっとするほど知事は生き生きされていらっしゃいます」(2002年2月27日 民主党・樋口ゆうこ都議の一般質問)

 なおこの民主党の卑屈な質問映像はこちらで見られます(Windows Media Player/40kbps)。全体5分30秒で、はじめが共産党の吉田都議の鋭い追及。最後の1分がそれと対照的な民主党都議の映像です。

 こんな「へつらい」を議会で言わせるために、私たち都民は税金を払って都議会議員を養っているわけではありません。一日も早く都議会の場から消えてもらいましょう。

 そして、こんどは、きちんとチェックを入れられる議会に変えていこうではありませんか。
 日本共産党を都政の場で大きくしていただくことが、それには一番の特効薬です。


 私は、日本共産党の一人として、石原知事のまちがいをきちんと正す、「新しい風」になります。なんとしても都政の場に私を送って下さい。



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※「“文明がもたらした最も悪しき存在はババア”なんだそうだ」という石原知事の「週刊女性」での発言。日本共産党はきびしく抗議しました。



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